狼に育てられた少女からの教訓③

島根保育園

テレビでも言葉を覚える?

これまで幼児期の大切さについてお伝えしてきました。

言葉を豊かにするには、幼児の時に覚えておかなければなりません。これは脳に記憶されるからです。

 

 

 

脳の神経細胞が一番活発に発達していくのは3歳までということは医学的にも証明されています。幼児が言葉を覚えるのも、まさにこの時期なのです。「三つ子の魂百までも」という諺にもあるように、この時期に、言葉だけでなく、人間として基本的な能力が身に付きます。この時期の教育ほど大切なものはないことを、まず念頭においていただきたいのです。

日頃、私達は不用意にテレビをつけていますが、テレビが幼児の脳の発達に及ぼす影響は大きいのです。というのは、人間の声というのは左の脳で聞いていますから、テレビから流れてくる機械の声ばかり聞かせて、人間の生の声を聞かせなかったら左の脳は発達しません。

お母さんの声をしっかりと聞かせないうちから、機械から流れる音を聞かせていたら、人間の声も他の音声と同じように右の脳で処理するようになります。

その結果、どうなるかというと、生れた時からテレビを見て育った子供というのは、人間の声に対して反応が鈍いのです。お母さんが声をかけても、それにあまり反応しないのです。

だいたいテレビの声というのは、反応する必要のないものです。一方的に入ってくるものです。テレビで育った子供というのは、親と目を合わせない、親が声をかけても大した反応を示さないことが多いのです。

ですから、自閉的な子供になる危険があると言われています。自分で自分の世界に閉じこもって、親が声をかけても、テレビの音を聞き流すのと同じようになってしまっているのです。

こうなると、お母さんの言葉が吸収されにくくなります。吸収されないから頭脳が発達しません。言葉は音声と意味とが密着したものですから、そういうもので頭の中が満たされないと、本当の意味での「考える」という行為は行われないのです。

そう考えると、幼児がいる部屋でテレビを長時間つけっぱなしにするのは、避けるべきでしょう。

「0歳からはじめる脳内開発」石井勲 著  より

 

 

 

子供の将来のためにも、テレビは最小限にすることではないでしょうか。

そして、親子の会話を増やしましょう。